一般社団法人日本POPサミット協会
会長 安達昌人
今や最も集客性の高い商店街イベントの一つが「ハロウィン」です。
日本では、キディランド原宿店が1970年代にハロウィン関連商品の販売を開始し、1983年10月に日本初のパレードを開催したとされます。1997年には、東京ディズニーランドが「ハッピー・ハロウィン」を実施し、仮装した入園者とディズニーキャラクターが園内をパレードする秋の大イベントとして人気を高め、以来、恒例化しています。
当初は、奇怪なお化けが行進するこの素っ頓狂な行事が、果たして日本に流行るだろうかと首をかしげましたが、急速に人気が高まり、たちまち全国にあまねく普及してしまいました。若い人達が思い思いの仮装で街を練り歩く催事は、都市ばかりでなく各地の遊園地や商業施設でも盛り上がり、公立の植物園でも実施している例があります。ただし日本では、外国のような宗教色はなく、バタ臭い娯楽性が人気の要因でしょう。クリスマスを越える盛り上がりです。
そして今では、まさに若いファミリーの行事です。母親たちに、自分の子供を可愛く仮装させてパレードに出場させたいという要望があり、オリジナルの衣装を縫う母親も少なくない様子。そこで商店街では、その意向に応えるロケーションを提供するとともに、集客効果を高めようというわけです。
私が関わっている商店街の「ハロウィンフェスタ」のイベント企画内容は、地域のグループや学校の音楽部のコンサート、仮装コンテスト、ジャンボかぼちゃの重さ当てクイズ、飲食コーナー設置、スタンプラリーでお菓子を進呈など、どこのハロウィンでもおなじみのもの。今年は地元出身のマジシャンがイリュージョンを見せます。
ただ、子供(特に女の子)のハロウィン衣装の着替えコーナーを空き店舗に設けて、便宜を図ることにしました。
ポスター(A2判)とチラシ(A4判)の作成を担当。最近はWindowsソフトのワードで作成。相手先のノートパソコンを借りて、意向を訊きながら修正してそのままネット印刷へ。情報量が多いので配列に苦労。しかし今や、オフイスソフトのグラフィック機能が高くて「ジャック・オー・ランタン(かぼちゃ)」などのイラスト作りにも便利です。
ということで、皆さんも人気の高い「ハロウィン」を仕事の得意先に上手に提案して、大いに成果を高めてください。さて本年は、自分もいっそ魔女のコスプレでフェスタに参加させてもらおうかと、目下、思案中です
(本年のポスターと、昨年のインスタスポットとコンサート風景)